お気楽なFIRE生活

お気楽な生活の中で書きたくなったことを書く

川崎市バスのニュースにみる「毎日新聞」記者の不誠実

毎日新聞の報道によると、川崎市バス障碍者がミライロIDというアプリを使って障碍者割引を使おうとしたところ、運転手に「乗車拒否」されたという。本人は2週間前にも他の運転手にアプリを断られたが、交渉の末、割引が使えたという。

このニュースだけ読むと川崎市バスの運転手の認識不足で、川崎市バスは認知の徹底を早急にしなければならないという論調になる。

ただし、このニュースには下記の情報が抜けていた。

川崎市バスは「マイナポータルと連携済みのミライロIDを提示の方のみ割引が利用できる」と明記しており、この障碍者はマイナポータルと連携していなかった。そして、運転手はマイナポータルとの連携についてうまく説明ができなかったそうである。

この情報があれば、川崎市バスだけでなく障碍者にも落ち度があったことがわかり、一方的に川崎市バス側が非難されることもなかったであろう。

さらにミライロIDのマイナポータルとの連携に関して障碍者やその家族にわかりやすいように説明し認知させる方法を考えないといけないとか、公共交通機関がどのように不正利用を防ぐのがいいのかというより大きな論調に発展できる。

毎日新聞の記者は「障碍者は弱者であり、障碍者を虐げる強者(企業や有名人)は許せない」と思っているのだろう。新聞だからある程度思想を入れ込むのはかまわないと思うが、意図的に情報を抜き取ってまで印象操作をするのは不誠実である。

やはり客観的な事実や情報はまず丁寧に羅列し、その後自らの主張を述べるのが正しい記者としての姿勢である。